Asana、Claudeを活用して業務管理を強化
業種：
ソフトウェア
会社の規模：
ミディアム
製品：
Claude Developer Platform
所在地：
北アメリカ
数年から数週間へ
Claudeを活用したエンジニアリング開発サイクル
10倍速く洞察を取得
Asana AIによるデータ主導型の意思決定
問題
ソリューション
Asanaは、業界をリードするエンタープライズ業務管理プラットフォームとして、世界中の15万人以上の顧客向けにClaudeを活用して自社のAsana AI製品を強化しています。同社の革新的な取り組みは、AIがもはや単なるツールではなく、チームが注力すべき点を助言し、業務やワークフローを実行し、組織の働き方に適応できるチームメイトであることを引き続き実証してます。
Asana AIを用いて、顧客は以下が実行できます。
- チームやツール全体でAIを活用した洞察を得て、最も重要な作業に集中する
- AIを使用してタスクを自動化し、複雑なワークフローを大規模に調整する
- 自社の変化するニーズと目標に合わせて調整するAIを活用する
AIを活用した業務管理の改善
分断されたチームとツールが存在する環境において、Asanaはチームにとって最大の課題は、業務の調整であり、「誰が、何を、いつまでに、なぜ行うのか」といった質問への回答にあると認識しました。Asanaでは、チームは組織トップで設定された目標を、それを達成するための戦略的ポートフォリオに結び付け、さらにそれらの戦略を支える部門横断的なプロジェクトや個々のタスクにまでつなげることができます。これにより、世界中のチームが容易に協業できるようにすることで、人類の繁栄を支援するという同社の使命が推進されます。
この基盤を土台として、Asanaは生成AIを通じて業務管理をさらに変革する機会を見出しました。LLMの選定にあたりAsanaは、最先端のテクノロジーを提供しつつ、倫理、透明性、信頼性への取り組みを共有できるプロバイダーを必要としていました。
Asanaは、自社のWork GraphとClaudeを統合するに当たり、倫理的なAI開発への取り組みが自社のビジョンと完全に一致するAnthropicを、理想的なパートナーとして見出しました。AsanaのAI製品責任者であるPaige Costello氏は次のように述べます。「AsanaとAnthropicは当初から同じ目標を追求してきました」
Asanaは、Anthropicの早期アクセスプログラムにおける提携を通じて、Claudeを自社開発のWork Graph®データモデルに統合しました。Asana Work Graphは、組織全体にわたる業務関連の関係性、コンテキスト、情報を捉える独自のデータモデルです。これにより、信頼性が高く正確な洞察を引き出すために必要なコンテキストに、AIがアクセスできるようにする基盤が提供されます。
AsanaのAI担当テクノロジー責任者であるEric Pelz氏は、AIを既存のワークフローに統合することの重要性を強調し、次のように述べています。「チーム全体でAIを導入する最も効果的な方法は、既存の業務とプロセスのコンテキスト内で活用することです。一から業務のやり方を再定義するのではなく既存のコラボレーション方法の上に構築し、AIを活用してボトルネックの解消、有益な洞察の追加、もしくは事前にエスカレーションしてサポートを受けることも可能です」
Claudeの能力とWork Graphが有する組織内の関係性やプロセスに対する理解を組み合わせることで、Asanaはチームのコラボレーションを強化する直感的なプラットフォームを構築しました。
Asanaのコア機能へのClaude機能の統合
Asana AIは、以下のようないくつかの重要な機能にClaudeを活用しています。
- AI Studioによるスマートワークフロー：AIエージェントを活用したワークフローを構築し、チームの日常業務を効率化
- スマート目標：より効果的な目標案を作成し、組織全体でそれらを標準化
- スマートチャット：業務やツール全体から洞察と提案を抽出し作業を迅速に実行
- スマートステータス：プロジェクト、ポートフォリオ、目標全体におけるリスク、障害、未解決の問題を特定するステータス更新を自動的に作成
- スマートサマリー：タスク、プロジェクト、ポートフォリオの進捗を常に把握し、最も重要な取り組みについて先を見越した洞察を得て常に最新情報を取得
AI機能はAsanaのインターフェイスに統合されているため、ユーザーはワークフローを中断することなくClaudeを簡単に活用できます。
15万社以上でAIによる生産性向上を支援
Asanaは戦略的パートナーシップとして顧客との関係を育み、同社の目標を達成するだけでなく相互の長期的な成功の基礎を築く製品を協業により開発しています。
このアプローチは同社のAI実装にも適用され、カスタムワークフロー、先を見越した洞察、プロセス改善を探求するベータプログラムを実行しています。
Asana AI内のClaudeの機能は、自動ステータス更新、インテリジェントな要約、パーソナライズされた洞察などのスマート機能を通じて、チームの連携と説明責任を維持しています。これにより、リーダーはデータに基づいた意思決定をより迅速に行い、変化する状況により効果的に適応できるようになります。
これらのAIイノベーションの影響は、Asanaの顧客基盤全体で明らかです。同社のイノベーションのスピードにより、この1年で多くの顧客にAIを提供することができました。あるグローバルメディアおよびエンターテインメント企業は、プロジェクトのロードマップ作成と計画立案のワークフローを簡素化するためにAsana AIを導入しました。Asana AIの活用により、経営幹部へのエスカレーションを改善し、業務の引き継ぎを円滑化し、適切なプロジェクトやプロセスへのリクエストのルーティングを自動化することができました。
また同社の別の顧客である大手屋外広告会社は、クリエイティブリクエストプロセスを変革するためのAIの導入を検討しています。Asana AIを活用することで、リクエストトリアージ、広告デザインに関するカスタマイズされた提案の提示、広告作成プロセスの効率化を実現することができます。これは、チームがより重要なこと（創造的な活動）に集中できる時間を増やすことを意味します。
AIが、Asanaの働き方に与える影響
AsanaはClaudeを統合したことでユーザーにとって素晴らしい成果をもたらしました。AI機能により目標の明確化と生産性が向上し、経営陣による意思決定時間の短縮に貢献しています。
Claudeが日常業務を処理し、重要な洞察を抽出することで、ユーザーは組織を前進させるための戦略的な作業に集中的できます。Asanaは、チームのワークフローの手間のかかる部分をAIに委ねることで、創造性と戦略的潜在能力を最大限に引き出すことができる未来の働き方を支援しています。
Anthropicと進める未来のイノベーション
AsanaのAnthropicとの連携は、同社のAI機能の進化を加速させました。Pelz氏は次のように述べます。「現在のAIの素晴らしい点は、従来なら何年も必要だと考えていたエンジニアリング作業が小さなチームでわずか数週間で実現できることです。これにより、お客様を支援する機能の構築スピードが飛躍的に向上しました」
Asanaは、AIを活用した業務管理の限界を押し広げることに尽力しています。Costello氏は次のように述べます。「私たちは常に野心的な目標を掲げており、その過程でテクノロジーとツールが進化していくこと理解していました」
Anthropicとの連携とClaudeを活用することで、Asanaは生産性を再定義し、AI時代におけるチームワークを容易にすることを目指しています。
動画のキャプション
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